楽器と人との出会いの宝庫、クレモナの国際楽器展示フェア「モンドムジカ」
今回の旅の目的は、次女のコンクール優勝の副賞として頂いたコンサート契約の一つ
イタリアはクレモナでのコンサートに出演するためでした。
メールでお話を頂いてOKを出し、その後調べてみたら、
なんと年に一度クレモナで行われている世界規模の弦楽器の展示会が演奏の場!
楽器製作者やディーラーさんが集まり、それぞれのブースを出展されていましたが
イルピッコロ国際ヴァイオリンコンクールもブースを開いていて
その宣伝も兼ねてのコンサートということだったようです。(行ってから初めて気づいた!)
クレモナといえば、世界最高峰のヴァイオリン、ストラディバリウスの生まれた街。
弦楽器奏者にとっては、いつか訪れてみたい街ではないでしょうか?
私達もまだ一度も行ったことがなかったので、この機会に訪れることができたのは
本当にラッキーでした。
展示会場はとにかく広くて(それでも、今年は規模が小さかったようですが)
一歩踏み入れただけで、ワクワクが止まりませんでした。
博物館と違って、とにかく色んな楽器を自由に試すことができるが展示会の良いところ。
色んなブースから試し弾きが聞こえてきて、小さな男の子がバリバリ超絶曲を弾いていたり
なんと!!ハンガリー出身のヴァイオリンの怪人ラカトシュも!!
普通にその辺を歩いていて試し弾きをしていたり!
楽器だけではなく、材料の木材や塗料、小物から
楽器ケースや楽譜まで、色々な物が展示されていて、もちろん購入もできます。
次女も、2時からリハーサルと言われ、ブース内でリハーサルをしていたら
どんどん人が集まってきて、完全公開リハーサルになっていました。
そして、そのリハーサル中、二人の方に声をかけて頂きました。
お一人は、日本人で弦楽器マガジン「サラサーテ」の発行人の方で、
もう15年ほど、この展示会に通われていらっしゃるそう!
色々お話聞かせて頂き、新版の10月号やイヴリー・ギトリスの特別版まで頂いてしまいました。
ありがとうございます!!
そして、お向かいのブースにいらっしゃったのが、イタリアで楽器ケースのお店BOGARO&CLEMENTE
その方が、次女の演奏を聴いて下さり、なんと旅行用のヴァイオリンケースをプレゼントして下さると!!
実は、今回の旅はRyan Airを使ったのですが、楽器を機内に持ち込むため色々問題が!!
これは、次の回に詳しく書きます!
なので、本当にタイムリーなプレゼントでした。
好きな柄と色を選んでいいよ!と言われ、次女はこの黒にイタリアの国旗が可愛いケースを頂きました。
ロゴマークも可愛い!!
このサイズだと、手荷物のサイズの規定を超えないので、楽器持ち込み禁止の航空会社でも
機内持ち込みができます。
その間、長女と友達は、ひたすらブースを回って色んな楽器や弓を試していました。
そして、4時半から特設ステージで、次女の30分のリサイタルが!
沢山の方が集まってきて下さり、次女も堂々と楽しんで演奏できました。
こんな貴重な場での演奏の機会と世界規模の展示会を一度に楽しめるなんて!
本当に贅沢な体験でした。
次回は、楽器を持って旅行するって大変?!っていうお話を
そしてその次は、この展示会でお知り合いになった楽器製作者の方の工房を訪ねた時のことを
綴ってみたいと思います。