Mindful practice

お約束通り、今日は練習について。

楽器の習得に、練習は必須ですよね。

できれば、毎日練習しましょう。

練習すればするだけ、上手くなりますよ、なんて

言われたりもしますが、

時間をかけるだけでなく

どのように練習するか、がとても大切です。

タイトルにしたMindful practice

Mindful とは「今この瞬間に気を払う」

「今この瞬間を意識している」という意味です。

とっても深い話なので、詳しく書くと長くなるのですが、

今日は、簡単にこちらでも書いた

作曲家と演奏者と聴き手の3方向を意識した

練習の仕方を書いてみようと思います。

1、作品に『興味を持つこと』

ほとんどの場合、楽譜として私たちの元に

作曲家の思いがこもった作品が届きます。

なのでまずは、

楽譜から情報を読み取り、イメージを膨らませることが大事です。

どんなレベルの人でも、作曲家はどんな人だったのかな?

いつどんな背景で作られたのかな?

どんなキャラクターの曲なのかな?

ということから始まって

楽譜をよーく見て

フレージング、アーティキュレーション、強弱、

構成、音楽用語などに敏感になりましょう。

「なぜここにこれが書かれているんだろう?」

と、常に興味津々であること!

そうするとなんだかワクワクしてきませんか?

有名な演奏家の人がどのように弾いているか

聴いてみるのもいいですよ。

2、曲についてのアイデアが分かったら

いよいよ弾いていきます。

もちろん、曲を通して弾けるようになるためには

反復練習は欠かせませんが、

初歩の子供に特に多いのが、はじめからとにかく弾く。

間違えたら、また最初に戻って弾く。

ここでこそ、マインドフルな練習が大事です。

まずは、短いフレーズに分けて、

1でイメージしたキャラクターや作曲家の意図を読み取りながら

それに自分の解釈「どう弾きたい?」も合わせて

練習しましょう。

和声やキャラクターの変化に合わせて、

自分なりのストーリーを作ってみるのもおすすめです。

そして、常に自分が出している音を意識的に聴きましょう。

その良い状態の演奏を何度も反復して、自然にできるようにします。

間違った音を何度も反復するなどしないように!

間違えたら、テンポを落として間違わないテンポで練習。

その時も、キャラクターやストーリーを意識して!

3、最後は聴き手を意識した練習のアドバイスです。

最終的には、作曲家が書いた曲にあなたの解釈をのせ

あなたにしか奏でられない音楽を人に届ける訳なので、

それを意識しながら練習することが大事です。

ここでやって欲しいのが、イメージトレーニング。

もし、その曲をどこかで弾くことが決まっているなら

その場所、ホールの大きさ、観客、

そのステージに立っている自分をイメージしながら練習しましょう。

同じ音でも、大きなホールで出す場合と小さなサロンで出す場合では

音を出す時の意識が変わってきます。

あとは、演奏している自分がどう見えて、どう聴こえているか。

おすすめは、鏡を使うことや録画してみること。

または、家族などに聴いてもらうこと。

自分を客観視することで、分かることって多いですよ。

もし、幸せや歓喜に溢れるフレーズを

眉間にシワを寄せて歯を食いしばって弾いていたら、

「ここは何を伝えたいんだっけ?」という問いかけをしてみましょう。

こんな感じで3つの視点から書いてみましたが、

いかがでしたか?

この3つは、ループのように常に意識して欲しいことです。

例えば、一度弾けるようになってからも、

また楽譜に立ち戻ると新しい発見があるだろうし

練習する度に、色んな弾き方を試して

それをまた自分で聴いてみる

その繰り返しをしていけば

上手になる近道に辿り着くはず!

練習は大変。私も、苦痛に感じたこと何度もあります。

でも、ちょっと意識を変えてみると

楽しく練習できるかも!

試してみて下さい。

この春改装した次女の部屋に

マリリンモンローの有名な引用句を!

Keep smiling because life is a beautiful thing
and there’s so much to smile about
— Marylin Monroe
IMG_5427.jpeg

これ、壁シールなんですが、

良くできていて本当に書いたように見えます。

そう、笑っていきましょう!

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