コンクールに挑戦する事
昨年は延期続きだったコンクールも、少しずつ戻ってきている今年の夏。
今は、上海アイザックスターン国際ヴァイオリンコンクールをやっています。
もうすぐミュンヘン国際音楽コンクールもあります。
少し前には、ピアノのショパンコンクールの予備予選が行われていました。
151人の参加者のうち、出場資格を得たのは87名。
それでも、すごい数ですよね!
その内、上位3国からの出場者数は
中国人が22人、ポーランド人16人、日本人14名となっています。
私は最近は特に、娘たちがヴァイオリンをやっていることもあって、
ついついヴァイオリンコンクールをフォローしがちなのですが、
10月の本大会は、久々にショパンを楽しもうかと思っています。
というのも、ショパンコンクールは私が幼少の頃からずっと憧れ刺激をもらっていたコンクールだから。
1985年、ブーニンが若干19歳で優勝した時のハイライト映像は、今でも鮮明に覚えています。
娘達が、国際コンクールを受けるようになって、色々学びもあります。
長女は、先生の意向で、8歳で初めて国際コンクールを体験(ポスタッキーニコンクール第3位)した後は、
14歳まで、国内コンクールすら全く受けずにきました。
そして、いきなり出場したメニューインコンクールで、
初めて大きな国際コンクールの雰囲気、学校外の世界のレベルに触れることに!!
正直、かなりの衝撃を受けました。
コンクール出場に関しては、様々な意見があると思います。
私達も、沢山失敗や試練を経験してきました。
でも、それがあったからこその今があると思えるので、全ての経験が宝物です。
今では、娘二人と一緒に体験、経験してきたことから、
その子のレベルや時期、、演目やコンクール自体の質など
きちんと選んでベストなタイミングでコンクールを受けることからは
すごく得られるものが多いと思っています。
コンクールは「正しく見極め選んで、最大の学びや成果を得る」ことで、
次のステージへの飛躍を期待できる大きなチャンスであると言えます。
コンクールへの準備は、子供一人でできることではなく、
親や先生、周りを巻き込んでの長期チーム戦になっていくので、
その部分の準備が整っているかも、大きなポイントになってくると思います。
長女は、昨年のBBC Young Musician、弦楽部門での優勝から
昨年秋からのイギリス内での音楽祭出演、この夏から秋にかけてのコンサートや音楽祭での演奏、
2週間後に予定されている初アルバムのためのレコーディングセッション、
そして、来年2月の日本デビューの機会などを頂いています。
次女も、先月のイタリアでのコンクールでの優勝後、
9月には、ウクライナのオデッサ、イタリアのヴァイオリンの街クレモナでのコンサート、
来年2月にも、イタリアで2つのコンサートへの招待を受けています。
数日前には、European Union of Music Competitions for YouthのHPに
今から2年間は、専属アーティストとして活動できるそうです。
このように、コンクールでの受賞によって、
沢山の機会を頂けるきっかけになった事は本当に光栄なことですが、
大事な事は、頂いた一つ一つの本番を大切に、
心を込めて演奏することによって、また次の機会に繋げていくこと。
この事を忘れず、頂いたご縁に感謝しながら、楽しく精進してほしいと願っています。
そんな二人と夫のコンサートがまたロンドンであります!
9月2日、Harlingham Members Clubという会員制のプライベートクラブでの演奏会です。
なんでも、その日はコンサート後のランチ、プールやジムなどの施設使い放題、
そして夜はオペラ上映もあるそう!
そのクラブに頼まれて、新しく二人揃っての写真撮影をしました。
実は、コロナの影響もあって、去年から娘達のプロフィール写真は全部、
私が家で撮っています。
写真はただの趣味ですが、家でリラックスしてあーだこーだ言いながら。
沢山の表情が撮れましたが、今回は家族連れも多いクラブという事で
笑顔が溢れるこちらに決定!