BBC Young Musician Semi Final

まずはじめに、

4月30日に放映されたセミファイナルを観てくださった方、

本当にありがとうございました。

BBC iPlayerでまだ観られますが、

残念ながらイギリス国外の方はアクセスできないようです。

2020年3月に行われたセミファイナルが、コロナ禍により、

まさか一年以上遅れて放映されるとは!?

長女が弦楽器部門優勝して以来、本当に沢山の演奏の機会と

貴重な出会いを頂きました。

この夏には、Orchid Classics と契約したデビューアルバムの

レコーディングセッションも決まっています。

そんな中、セミファイナル放映が延期になったことで

その結果をお伝えできないまま、一年以上も経ってしまっていました。

一年越しのセミファイナルが、どのように編集されているのか

少し緊張気味で観ました。

長女は、パーカッション、オーボエに続き3番目に登場。

格好良いカメラアングルで、素敵に映っていました。

当日、審査員以外にもTV用のコメンテーターがいらして

それぞれの演奏に対して、感想を述べていきます。

長女に対しての高評価はとても励みになり、

コメンテーターが予想したファイナリストとして

長女の名前を上げて下さっていたことを知り、

本当に嬉しく思いました。

その後、ピアノ、フレンチホルンと続き、いよいよ結果発表!

一年前の緊張が蘇ります。

結果、グランドファイナルへの出場権を手にしたのは

パーカッション、オーボエ、フレンチホルン奏者の3人!

長女の名前は、呼ばれませんでした。

一年前、この会場でのこの瞬間は、

正直ショックでした。長女はその後大泣き。。。

コンクールで落選という経験を何度かしてきている彼女が

ここまで泣いたのを見たのは初めてでした。

会場でも賛否両論、なぜ長女が落とされたのか??

という声も実際は多く聞こえ、

結果発表までに時間がかかったのも、

審査が難航したことを物語っていました。

そして、時を経ての放映後の数日、SNS上に長女の名前が飛び交い

なぜ?どうして?という声が上がっているのを見て、

この結果が少しは議論を呼ぶかも、という予想はしていましたが、

それを何倍も上回る反響には、本当に驚きました。

でも私達の中では、一年前に終わった一つの結果で、

もう既に前進していたので、世の中とのズレが本当に不思議な感覚。

沢山のメッセージやお電話まで頂き、

ただただ感無量でした。

コンクールの結果は、その日のその審査員が決めた結果であり、

別の日、別の会場で、別の審査員だったらまた結果が変わる

というのは、よく言われていることで、

もちろんその結果によって、次のステージへの機会を失ったわけですが、

これ程まで人の心に届き、人の心を動かしたなら、

それが一番素晴らしいことで、

そのために、音楽をやっているのだから、

こうして、知って頂き、演奏を聴いて頂けただけで感謝なのです。

音楽に順位をつけるのはほぼ不可能で、

ましてや、違う楽器同士で比べる場合は、

それぞれの技術や音楽性だけでなく、

何か人に訴えるものがあるか、

審査員が何をポイントに評価しているかに

大きく関わってくると思います。

次回は、この貴重な経験から私が学び、痛感したことを書こうと思います。

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